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“潮目”が変化 中国経済スローダウン [中国経済事情]

http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200804300017a.nwc

-----  引用  -----
 中国経済が減速し始めた。今年第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比10・6%と、昨年の年間成長率(11・9%)を1・3ポイント下回った。貿易黒字の減少が主因だが、この傾向は今後さらに強まるとの見方が多い。株価が半年で半値に暴落して政府がてこ入れに乗り出す一方、物価上昇には歯止めがかからない。5年連続の2ケタ成長で爆走してきた中国経済の“潮目”が変わりつつある。

 中国国家統計局によると、1~3月期の固定資産投資(企業の設備・不動産投資や公共事業)は約2兆1845億元(1元は約15円)と前年同期比25%も増え、引き続き“膨張”を続けている。消費も消費財小売り総額が2兆5555億元と同21%も増えた。しかし貿易黒字が414億米ドルと前年同期を49億ドル下回り、成長率を押し下げた。

 ■サブプラ影響?

 中国当局の説明では「国内経済は堅調だが、米サブプライム(高金利型)住宅ローン問題の深刻化で輸出の伸びが鈍り、成長が減速した」ということになる。

 果たしてそうかには、大いに疑問がある。実は国内経済にもあまたの問題が表面化しているからだ。第一にインフレの高進である。

 消費財小売り総額が2割も伸びたのは、物価急騰のためだ。1~3月の消費者物価上昇率(CPI)は前年同期比8%上がった。特に必需品である食品価格は21%も上がった。

 ■工業製品に波及

 世界的な穀物価格の高騰や中国の食肉需要の急拡大で、食物インフレに歯止めがかからない。政府にとってさらに頭が痛いのは、食品など一部消費財から始まった価格上昇が工業製品全般に波及し始めた点だ。

 昨年前半は2~3%台で落ち着いていた工業品の工場出荷価格(PPI、卸売物価に相当)までが6・9%(3月単月では8%)も上昇した。これも世界的なエネルギー、鉱物資源価格急騰の影響が大きいが、中国はその多くを輸入に依存している。

 しかも長い間、これらを低価格で統制してきたため省エネが遅れ、消費効率が極めて悪い。原材料価格高騰のコストを消費者に転嫁するか企業がかぶるかは、需給関係で決まる。

 消費者が負担すれば消費に響くし、企業が負担すれば収益悪化につながる。どちらが負担するにせよ大きな景気後退要因だ。

 ■不動産値崩れも

 固定資産投資の膨張が続いていることも要注意だ。不動産バブルは昨秋、曲がり角を迎え、年初から北京、上海、広州などで値崩れが始まっている。土地競売で買い手がつかないケースが各地で続出している。

 企業の投資も省エネ効率化や研究開発に向かっていれば結構だが、従来型の単なる増産投資なら危険だ。世界景気が後退色を強めつつあるだけに、直ちに生産過剰につながるからだ。公共事業についても日本の“二の舞”になりかねない。

 中国の株式バブルは崩壊したといえよう。上海総合指数は昨年10月に6124(瞬間値)の最高値を付けたが、今月22日には一時3000を割り込んだ。株式投資に失敗し自殺する素人投資家が増えている。

 社会不安を懸念した政府は24日、株式売買時の印紙税率を0・3%から0・1%に下げるなどの株価てこ入れ策を講じた。相場は3500台まで戻したが、翌日には反落している。

 企業収益は今年に入り急速に落ち込み始めているだけに、政府の買い支えがなければ、再び3000台割れの可能性が大きい。

 ■アングラマネー

 中国経済を取り巻く環境がきな臭くなるなかで、海外からのアングラマネーの流入が激増している。広東省社会科学院の推計によると、1~3月期に850億ドルもの巨額資金が流入したという。多くは中国系マネーで、ケイマンなどのカリブ海諸島や香港経由で流入、人民元の切り上げ差益獲得や、中国株暴落後の底値買いなどを狙っているようだ。

 政府がインフレ抑制のために利上げや元切り上げを進めればこうした投機マネーの急増に拍車をかけ、過剰流動性がさらなるインフレを招きかねない。中国政府を苦しめているのは、愛国心の豊かなはずの中国人でもある。

(産経新聞編集委員兼論説委員 山本勲)

-----  引用  -----
「フジサンケイ ビジネスアイ」より引用です

他の大手ブログなどですでにこの話題を扱っておりますが
やはり取り上げないわけには行かないとおもいますので
題材にしました

私自身すでに現地にはいないため
実際の物価高を体験していないため
実感ができません

この記事にあるように経済と株価のみ取り扱いたいと思います

以前から
北京オリンピック後に中国経済は崩壊する
とは一部で言われてました

ピークがオリンピック
ということはその前に売り抜けたい人がいる
俺も俺もと利確狙いで売りに出したら
誰も買わなかったというようなことも
ひとつの原因かな、と思います

「食品価格は21%も上がった。」
と記事には書いてあります

世界的に小麦、とうもろこし当たりの価格が高騰し始めたのが
バイオ燃料の材料になっているからという説もあります


高く購入してくれる人のところへ物が流れる
というわかりやすい原理が働き
物価は上昇します

食料としてのみ消費していれば問題なかったのですが
バイオ燃料の原料になってしまった結果

小麦、とうもろこしなどの価格が上昇し
中国国内で生産されたものも
かなりの量が輸出されていると思われます

とうもろこしは家畜のえさになり結果として食肉の価格も上昇
満遍なく食品の価格が上がっているものと推測できます

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080428AT2M2803D28042008.html
原油価格だけ見ても
 【ニューヨーク=米州総局】28日午前のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸。英石油精製施設のストライキで需給が逼迫(ひっぱく)するとの見方から、一時119ドル台半ばまで上昇した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の6月物は正午(日本時間29日午前1時)現在、前週末比0.41ドル高の118.93ドル。 (01:20)

とのこと
日本でもガソリン代が高騰していますが
これは日本だけに限ったことではなく世界中で起きていることです
(税制の問題は別として)


世界の組み立て作業現場としてがんばってきた中国
インフレに見舞われる中での景気後退

上海万博も後ろに控えている
というような悠長なことを言っている場合ではなくなってきました

世界的に景気が後退しだしている現状では
日本の金なんぞ期待できません

国民の不満をどのような形で抑えるのか、ガスを抜くのか

そのためのオリンピック
そのための万博

になりそうです





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